自分に非のない離婚となれば、恨みつらみは当たり前のこと。
それでも相手に捨て台詞を言ったり、腹いせに義理の両親を罵倒したりは我慢、我慢。
子供に「離婚しなくちゃいけないのは、お父さんのせいだから」と愚痴ることも絶対にしませんでした。
もちろん、「子供に会わせない」なんてことも言いません。
そのころ住んでいた姫路で弁護士に離婚後の費用の相談をしなかったこともあり、慰謝料や養育費は話題にもしませんでした。
私の離婚はそうやって淡々と進め、現在は10年が経過しました。
時代だからなのか、子供は父親がいないということに対して何のコンプレックスも感じていません。
時々、思い出したように「大人になったら、お父さんに会いに行こうかな」と言うので、「いいよ」という会話が交わされるだけ。
実際には離婚後、子供は父親に会ったことはありません。
そして、父親に対して悪感情は一切ないようです。
私は心の中で、夫の至らなさが離婚の原因と考えているので子供に色々と言いつけたい気持ちは常にあります。
でも、言いません。
ゆえに、家の中に殺伐とした空気は皆無な状態です。
しかも、子供名義の口座に元夫がお金を振り込み続けていたことに気が付きました。
責められないことで罪悪感が生まれ、罪滅ぼしをしている・・・のかもしれません。
言ってどうにもならないことを口にしないでいて良かったと、自分の離婚を振り返っています。